力が抜ける!思うように身体が動く! <踊る身体の骨&コツ>

AT Dance さちこのアレクサンダー・テクニーク&マッピングレッスン

踊るときの呼吸と腹筋のこと

前回(腕が呼吸を邪魔している その2)の続き 呼吸と腹筋のこと 踊っている間の呼吸について考えてみました 横隔膜が収縮して下がり 肋骨が広がることで 空気が入って来て息が吸えます そのときに 腕(肩)が邪魔をしなければ (もちろん 首が楽で頭が動けるなら) 十分な空気が入ってくるでしょう! これは前回で書いたとおり さて 横隔膜は胸腔と腹腔の境に横たわる隔膜です 肋骨や横隔膜が動けば 下の腹腔の方にも影響しますね 踊っているときに胴体の下半分でやりたくないこと 「お腹がゆるんで抜ける」 これですよね 軸が不安定になりますし 腰も痛めます ということは 息を吸うときにお腹が前にでるような いわゆる「腹式」の吸い方はお勧めできません でも 横隔膜が下がってきて押されると 腹腔はその分どこかに広がる必要があります 容積は変わりませんからね 封をしたビニール袋のどこかをつぶせば どこかが膨らんで ピンと張ってきますが そんな感じです 上から押されて前には出たくない・・ としたら どこへ逃げましょうか? お腹に手をおいて前に出ないことを確かめながら 深く息を吸ってみましょう さて 肋骨以外にどこが膨らんでくるでしょうか 背中やわき腹の方に 少し膨らんでくるのがわかりますね 前にぽっこりはしないけど 胴体の筒の直径が 少し大きくなるような感じです これを支えているのは 腹横筋です 腹筋群の一番深層のインナーマッスルですね 筋肉のコルセットなんて呼ばれ方もしますが そんなに硬くない しっかりした腹巻きくらいでしょうか(笑) もう1カ所あります イスに座ってお尻の下の真ん中に手を置きます 仙骨から座骨の間ですね そのまま やはりお腹は出ないように深く息を吸いましょう 手の方に圧力がきませんか? そう 下の方にも膨らんでくるのですね ここにあるのは 骨盤底筋群(こつばんていきんぐん)です (「音楽家なら知っておきたいからだのこと」より) 胴体の底で内臓を支えているハンモックみたいな役割です 息を吸うときに 横隔膜が収縮して下がると 骨盤底筋群は広がりながら腹腔を支えます 息を吐くときには 横隔膜はゆるんで戻ります 骨盤底筋群は収縮します 骨盤底筋群と腹横筋が連動して 呼吸に影響し 体幹の支えを作っているわけですね お腹がぬけるときは 肋骨の下の方の胃の辺りもぱっくり 前に開いてしまいますよね ということは そういう呼吸はしたくないということです このときは 一番有名な腹直筋が活躍します (筋肉guide.comより) 腹直筋は 左右の肋骨を真ん中でつなぐ胸骨の下の端と 骨盤の恥骨をタテに結んでいます つまり 肋骨と骨盤を近づけるのが仕事です 腹直筋が必要な収縮をしていれば お腹は抜けないし 背中側が長くなっているなら 腹直筋は働きやすいです 背中側が長い つまり縮んでいないためには 何をやめたらいいでしょうか? (ここ 大事なところです。”何をするか”ではなく”何をやめるか” 肩甲骨を寄せたり 肩を後ろに引いたり 頭を後ろに引いたり落としたり これらは背中を縮ませます 呼吸を邪魔するものとして書いてきたことばかりですね 首が楽で 頭が脊椎の上でふわふわっと動ける自由があるなら 背中は長く広くなって 腕は自然と身体の横におりて 肩甲骨は背中で自由に動けて お腹は抜けることなく 呼吸は楽に大きくできるわけです 頭が動けるって素晴らしい~☆ ■4月のキャンペーンも間もなく終了です☆ 個人レッスンは 23・27日とも20時~ グループレッスンは 20日はあと2名 26日はあとお1人となっています ■「ダンスを基本から見直したい方のための  アレクサンダー・テクニーク」 ご予約受付中 4月25日(土) 13:15~15:45 新宿マイスタジオ 5C 受講料:6,000円 <ペア割引 10,000円> ダンスジャンルや経験は問いません ■「踊る身体のコツ&骨レッスン」 ご予約受付中 4月29日(水・祝) 12:30~18:30 新宿マイスタジオ 5C 受講料:16,000円 ■ボディ・インテグレーション ご予約受付中 4月17日(金) 19:30~20:45 新宿マイスタジオ 6C 受講料:2,000円 ※枕にするタオルと敷くものをご用意ください From AT Dance ~踊る身体のコツを知る!