力が抜ける!思うように身体が動く! <踊る身体の骨&コツ>

AT Dance さちこのアレクサンダー・テクニーク&マッピングレッスン

腕が呼吸を邪魔している その1:肩を後ろに引く

「腕が呼吸を邪魔している」 踊っていると息があがってゼーハーしてしまう 息がうまく吸えていない気がする 呼吸すると肋骨の下の方が開いてお腹が抜けてしまう ・・・こんなことはありませんか? 今まであまり呼吸のことを書いていなかったのですが どんなジャンルの踊りでも呼吸は大事ですね 私はジャズダンスをやっているのですが 発表会で1曲踊って着替えて 次踊ってまた着替えて・・ ほとんどマラソン状態だったことが何度もあります(^_^; たとえ1曲でも長い曲もありますし 動きが激しい踊りもあります ゼーハーしていたら 身体をコントロールできませんよね 安定した呼吸は ゆとりのある踊りと表現につながります さてそこで 「腕が呼吸を邪魔している」です 息が切れてしまうのは 肺活量がどうこうではなく  腕をどう使っているかが影響しているのですね ■その1■ 肩を後ろに引いている あるいは肩甲骨を寄せておこうとしている これは 覚えがある人は多いのではありませんか? レッスンにいらっしゃる方の多くが 「猫背にならないように」「前肩にならないように」と 肩を後ろに引く習慣をもっています 「胸を広くするために」という理由もあります 実際に肩をぐっと後ろに引いてみましょう 胴体には何が起きるでしょうか? 左右の肩甲骨が寄りますね そして 背中が押されて胸が上がります 肋骨の下の方が(胃のあたり)前に開きます 少し腰が反ってお尻が出るかもしれません 頭も後ろに引きたくなりますね 肩を引くだけで いろんなことが起きますよね! ではそのまま深く呼吸をしてみましょう 肋骨はどんな動きをするでしょうか? 呼吸と一緒に肋骨は前に開こうとしますね あるいは 胸が上下するような呼吸かもしれません では背中側はどうでしょうか 動いていますか? 呼吸のときに楽になる場所はありますか? 呼吸のときに力が入る場所はありますか? 今度は身体の前で腕組みをします 肩や胸は楽にしておきます 頭は一番上にあって いつでも動ける自由さがあります そのまま深く呼吸をしてみましょう 息を吸うときに 肩甲骨が左右に離れることを許します 肋骨はどんな動きをしたでしょうか さっきとはどんな違いがありましたか? 肋骨は前だけでなく 背中の方にも広がるし 下の方は左右に大きく広がったと思います 呼吸のしやすさ 深さはどうでしょうか? 息が入って出て行くときの方向は何か変わりますか? 違いを観察してみましょう(^_^)b 私が観察したこと 肩を引いていると 息を吸うときに首に力が入りやすい 吸うときに背中が反るというか 縮んで下がる感じ 思ったほど息が入っていかない 息を吐くときに 口から下に”吐き出す”感じ 肩が自然に前にあると 呼吸がスムーズで楽にできる 深くたくさん吸える 吐く息が上に抜けていくように出て行く 吸うときに広がって 吐くときに長くなる感じがする あなたはどんな観察をしましたか? 続きは次回 「■その2■ 肩を下げている」 これも呼吸を邪魔しますよ~ From AT Dance ~踊る身体のコツを知る!