力が抜ける!思うように身体が動く! <踊る身体の骨&コツ>

AT Dance さちこのアレクサンダー・テクニーク&マッピングレッスン

軸がブレるのは筋力が弱いから?

アダージョで軸足がグラついてしまいます。」

 

受講者のMさんから質問が届きました

今日はこの質問にお答えします

 

 

こんにちは

あなたの動きの可能性をひらく

踊るアレクサンダー・テクニーク教師

ダンス・キラメキストのさちこです

 

まず先に確認

 

アダージョ(アダジオ)

バレエレッスンでおこなわれる

ゆっくりした音楽に合わせての動きです

バランスとコントロールが必要ですね

 

 

さて・・・

軸足がグラグラしているとき

先生からどんな注意があるでしょうか?

 

「もっと床を押して」

「引き上げが足りない」

「脚・体幹が弱い」

「肩に力が入りすぎ」

 

こんな注意が多いでしょうかね

見えていることとしては

たしかにこのとおりだと思います

 

注意された生徒はどうするか?

 

脚や胴体にたくさんの力を使って

床を押したり 引き上げたり

(力でがんばり過ぎてしまう!)

 

逆に力を抜いてつぶれたり・・

(これでは最初の注意に逆戻り!)

 

あまり解決になりません

 

Mさんも筋力が足りないと思い

ヨガのポーズを2分キープするという練習を

日々行なっているそうです

 

でも アダージョは「動き」です

動きの中でバランスを取り続けるのは

ポーズをキープするのとは違いますね

 

動くことで軸足がグラグラするのは

軸足の強さではないんですね

 

身体全体が協調して動けるか

 

ここがカギになります

 

たとえば 立って右腕を横にあげると

ほんの少し身体は左に移動します

どこかが動けば 他の部分も少しずつ動いて

全体でバランスを取り続けます

 

誰かに押されても 簡単には倒れませんよね

全体が動いてうまくバランスを取ります

誰もが自然にやっていることです

特別なことではありません

 

でも うまく協調が起きないときがあります

どんなときでしょうか?

 

 

どこかの動きを止めているとき

力でギュッと固めているときです

 

はい 思い当たることありますね

 

バランスを崩さないように

軸が動かないように

揺れないように

 

あちこちがんばっていますよね!

 

どこかの動きを止めると

協調のはたらきがしにくくなって

バランスが取りにくいだけでなく

全体の動き自体がやりにくくなります

 

そこを無理に動こうとすれば・・・

 

はい 軸の方がもっていかれます

 

それなのに さらに軸を強くしようと

何か力でがんばりはじめたら

逆効果になりかねないわけです

 

だからといって力を抜こうとすると

必要な力も抜いてしまう人が多いのです

 

全体がつぶれてしまい 硬くなります

身体も重くなります

 

 

では どうしたらいいでしょうか?

全体の協調がスムースにはたらきながら

バランスと動きを両立させるには・・

 

いくつかのポイントをあげておきます

 

・筋肉ではなく 骨の支えを使う

・床からの上向きのサポートを使う

・全体に張りで強さをつくる

・動いている先端の意識を持つ

・全体が動けることを思い出す

・周りの空間に意識を広げる

・できるかどうかは先に決めない

 

 

まず大事なこと

 

「支えるのは骨の仕事です!」

 

筋肉は動く方に使いたいのです

いつでも協調を助けられるように!

 

脚の大きな筋肉で支えていたら

どんどん太くなっちゃいますよ!

 

 

「床からのサポートを使う」

 

床を押そうとすると

脚にたくさん力が入ったり

ひざだけでなく 上体も突っ張って

バランスを崩しやすくなります

 

わざわざ押さなくても 重力があります

自分の重さですでに床を押しています

そのことを思い出すだけでいいんですね

 

多くの人が 動かしている方の腕や脚

上の方の動きに気を取られていて

軸の足元のことを忘れています

 

自分の重さが床を押していると同時に

同じ力が逆方向 つまり上向きに

あなたを押し上げています

その力はあなたの中心軸を通って

頭のてっぺんから上の空間へ抜けます

 

 

床がいつでも上向きに支えている

 

そのサポートを思い出しましょう

同時に 下と上の双方向のエネルギーが

あなたを長くしていることも思い出しましょう

 

 

頭と足が上下に離れ合っている

 

それが あなた全体に張りをつくります

固めていない

ゆるんでもいない

それが 「張り」です

 

張りは強さですよ!

しかも 動ける強さです

 

 

足で床を押したり 

頭を引き上げるのではなく

 

ただ 重力を思い出し

上向きのサポートを思い出し

頭がほっぺよりも高いところにあって

繊細にバランスしている

そのことを思い出します

 

これが張りをつくります

しなやかで 動ける張りです

 

動いている指先・つま先

先端に意識をもつことで

広がる方の張りもうまれます

 

 

「動きはいつも自分全体」

 

最初に書いたように

どこかが動くと 他の部分も動いて

全体でバランスをとっています

 

動きはある”部分”でも

実際には”全体の動き”なのです

 

特に大事なのは 一番上にある”頭”です

首の緊張で頭が止まると

頭がバランスを失うと

下にある全体の協調が失われます

 

頭はほっぺよりも上の高いところに

いつでもふわっとのせておきましょう

 

 

「周りの空間に意識を広げる」

 

自分の身体にフォーカスしがちですが

それが緊張で身体を硬くします

 

周りの空間に意識を広げると

身体の方が解放されるだけでなく

視覚がバランスをサポートしてくれます

 

 

そして 最後にとても大事なこと

 

「できるかどうか 先に決めない」

 

苦手意識は緊張をつくります

できないと思っていたら できませんよ!

 

ていうか レッスンなんですから

できなかったとしても

グラグラして倒れたとしても

誰にも迷惑はかからないし

誰も傷つかないし 死にません

 

ちょっと恥ずかしいと思ったり

がっかりしたり悔しかったり

先生から注意されるかもしれないけど

 

言ってしまえばその程度のことですよ(^^)b

 

バレエは型もあるし

いろいろ決まりごともあるので

「ちゃんとやらなきゃ」って思う

まじめさんが多いように思います

 

もう少し気持ちを楽にして

レッスンを楽しんで欲しいな〜💖

 

 

あ・・それでも筋力はあった方がいいです

長い時間キープするとか

高い位置に上げるためには

それなりの筋力が必要ですからね

 

どんな練習をするときも

基本の姿勢が崩れるときは

その高さや時間はまだなのです

楽に きれいな姿勢を保ってできる位置

できる高さやキープの長さで練習しましょう

 

姿勢が崩れながら

あちこち力で固めながら

必死に耐えながら

 

これは意味ないですからね!

硬くて融通のきかない筋肉がついちゃいます

身体のラインも崩れますよ!

 

 

楽できれいな姿勢を保って動くには

やっぱりさっき説明した部分なのです

つまり”動きの基礎”ということで

私がお伝えしたいのはここなんです!

 

 

めっちゃ長くなりましたけど

本当に上手になりたいときは

あせったらいけません

無理やりがんばってもいけません

 

人によって違いますけど

基礎づくりってやっぱり時間はかかるんです

 

ていねいに時間をかけてやれば

必ずその成果は出てくるし

身体を痛めることなく ずっと踊れます

 

その方がいいでしょ☆

 

この先10年20年と踊り続けることを考えたら

1年や2年の時間はたいしたことありません

 

 

AT Danceではいつでもあなたをサポートします

楽できれいな姿勢で

いまよりも上達することを

身体を痛めることなく踊れる未来を☆

 

あなたのダンスライフをハッピーに♪

 

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■力でがんばらない踊りをみつける

 〜アレクサンダー・テクニークWS

6月21日(日)13:30〜16:30

新宿マイスタジオ

 

HP:AT Dance 〜踊る身体のコツを知る!