力が抜ける!思うように身体が動く! <踊る身体の骨&コツ>

AT Dance さちこのアレクサンダー・テクニーク&マッピングレッスン

ふたりのダンサー

昨日放送されたNHKスペシャル

「光と影 ふたりのダンサー」

 

見ましたか? (HPからのスクショ)

 

 

同じオーディションを受けながら

直前の事故で足を失った大前さんと

合格して その後活躍を続ける辻本さん

二人が「紅白」という舞台に向かう

ダンサーと振付家として出会い

ともに作品を作り上げる姿を追います

 

ダンサーは大前さん

振り付けは辻本さん

大前さんは8年前にも辻本さんの作品に

ダンサーとして参加したことがあるそうです

 

そのときに言われたこと

「きみはプロのレベルじゃない」

 

うわ〜!💦 って感じですよね

大前さんはその後必死で自分を磨き

この機会が巡ってきました

 

 

振り付けをもらって

次のリハで踊って見せたときのこと

大前さんは自分なりに手応えを感じていましたが

辻本さんが質問します

「よくなかったところは?」

 

ぐらついたところなど いくつかを言うと

辻本さんは「ミスなんかいいんだ」と・・

 

型通りのものを見たいんじゃない

普通の動きの延長のように踊ってほしい

”ダンス”にしてほしくない

 

 

彼が求めているのは

大前さんから溢れてくるものが

振り付けを通して見えること

 

たしかに大前さんの踊りは

最初は「型通り」でした

とてもきれいに きっちり踊っていました

でも 全然面白くなかった

心は動かされなかったです

 

 

大前さんの左足が義足であることは

今回の作品では 表現要素の一つでもあります

だから 辻本さんに妥協はありません

 

普通の足である右の膝が

かなり炎症を起こしていたとき

辻本さんは あることに気づきます

「左足を止めているんじゃない?」

 

大前さんは 左のスネから先がないですが

膝は動きます

もちろん股関節は普通に動きます

 

左足をしっかり使い始めると

右足の負担が減ったように見えました

全体の動きもつながって より良くなります

 

 

歩くんじゃんなく ”歩かされる”みたいな

突き動かされて出てくる動きがほしい

 

直前のリハーサルで

「コンタクトやろうか」と

コンタクトインプロビゼーションを始めます

 

お互いが触れたままで

相手の動きに沿いながら

相手との関係性の中で

自分の中に生まれてくる動きを続ける・・

みたいなものでしょうか

(私はやったことないので

 見た印象を言葉にしています)

 

 

踊ろうとすることを手放す

大前光市の思いを動きにする

大前光市だからできる動きにする

 

辻本さんはずっとそれを

求めていたのかもしれません

振り付けをしたのは俺だけど

踊るのはお前だろう!

 

大前さんも気づきました

「普通の人と同じように」

どこかにその思いがあったことを

 

義足だけど 普通の人と同じように

ではなく 

義足の自分だからできる

自分の踊りを 自分の表現をする

 

紅白の本番が終わった時

「できた!」

大前さんは叫んでいました

 

辻本さんのサングラスの奥にも涙が・・・

 

「光と影」というタイトルだったけど

影は ひっそりと隠れた存在じゃない

影として堂々と表現したらいい

 

光と影は お互いがあるから

それぞれの個性を表すことができるのですね

 

とても良いものを見ました(^^)

 

<追加>

そうそう 辻本さんが大前さんに

「左足に触っていいか」

と尋ねる場面があります

義足のカバーを外して 

先のなくなった足を差し出す

そこに触れる

 

この場面がとても好きです

一番触れたくない部分

他の人にさらしたくない部分

向き合いたくない部分だと思うから

 

「柔らかいんだね。よく触ってる?」

「はい、おっぱい代わりに(笑)」

 

こんなジョークを交えた会話ができて

足が特別じゃなくなったことも

変化のきっかけだったんじゃないかなと

 

HP:AT Dance 〜踊る身体のコツを知る!